とを〝潜る〟と称している」

こうした謎に包まれた電通ビルに入るときに、まず驚かされるのは、玄関前にずらりと並んでいるタクシーの行列の長さだ。東京のどの新聞社、テレビ局よりもはるかに多い。タクシーの運転手に聞いたところでは、主要駅をのぞけば、都内では電通が1番多い。ということだ。もちろん、タクシーの使用量がそれだけ多いということだ。少々古いが76年の資料では、電通全体でタクシー、ハイヤーの代金は年間9億1000万円。東京本社だけで、1人が毎月、11、2回(全部で43万枚)は、会社のチケットで利用しているという計算になるそうだ。

なお、同じく76年の数字で、電話、電報代は年間5億円。電通マン1人あたり平均7万4000円分使っていることになる。また、印刷、コピー代は4億1000万円。1人が年間に、平均1700枚(全体で880万枚)ずつコピーしたことになるそうだ。確たる統計ではないが、都内の企業では、コピーの量は電通がトップだろうといわれている。新聞・雑誌代、2億7100万円。東京本社では、新聞だけで1700部購入している。

実は、これは、「社報電通人」の77年9月号に掲載された数字だが、この数字が、社の内外で問題を起こしたとかで、以後、社内でも一切発表しなくなっている。

電通
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