81年3月20日、「ポートピア’81」が華々しく開幕した。総事業費約2700億円。波及効果を入れると総額約1兆円になる(太陽神戸銀行調査)。舞台裏では多くの電通マンたちが黒子として駆けずりまわっていた。それより1カ月ばかり前、2月23日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が来日して、日本中が法王フィーバー状態となったが、このフィーバーの仕掛人も電通だったといわれている。法王来日にあわせるように開催された大ヴァチカン展の仕掛人もやはり電通なら、80年10月15日に、さだまさしや、OSKダンシング・チームなどが出演して大きな話題をまいた、東大寺落慶法要も電通が影のプロデュース役を演じており、かと思うと、11月に大阪で行なわれた国際青年会議所世界会議の舞台裏を取り仕切ったのも電通だ。電通は、この会議のオープニング・セレモニーに、皇太子御夫妻、鈴木首相を出席させる、という仕掛けを、見事に実現させている。また、同じ11月、日比谷公会堂で自民党大会が開かれたが、その演出を担当したのも電通で、この年は、アフガニスタン問題、イラン・イラク戦争など、きなくさい事件が多かったので、新しく発足した鈴木内閣、ことに人気の盛り上がらない鈴木首相を、なんとか明るい平和の象徴として浮き上がらせようと苦労したということだ。
電通
This was posted 3 months ago. It has 0 notes.